治療手順と費用
インプラント治療には、手術が2回行われる治療法と、1回行われる治療法があります。
手術が2回ある場合を2回法、1回の場合を1回法と呼びます。
治療手順
【手術】
局所麻酔を行い歯肉を切開してから歯槽骨に穴をあけ、そこに挿入します。埋人時に、歯肉を貫通して頭出しをしておきます。処置時間は約30~120分位です。手術中は局部麻酔をかけますので痛みは感じません。
【結合期間】
骨が結合するのを待ちます。個人差はありますが。上顎で6ヶ月、下顎で3ヶ月程度必要です<2回法>ではこのとき小さめのふたをして、いったん歯肉を縫合します。
【歯の装着】
上部構造を取り付けます。このときに歯肉を切開する必要がないため、手術は最初の一回のみとカウントするので、1回法と呼ばれています。<2回法>ではこのときもう一度歯肉を切開してアバットと上部構造装着します。
1回法と2回法
1回法の特徴は、外科手術が1度で済むことです。本来歯があった部位にインプラントを埋め込んだ後、インプラントの一部を顎の骨の外に露出させておきます。
その後の骨の結合期間を経て、露出させておいた部分にアバットメントを装着し、人工歯を被せます。
2回法では、手術の時には小さめの蓋をして歯肉の中にインプラントをしまっておいて、そのまま治癒させます。治癒期間終了後に、再度歯肉を少し切って、大きめの蓋に交換する手順が入ります。
ですから、この方法を2回法と呼んでいます。2回法のメリットは、手術の成功率が高いことです。インプラント埋め込み後に一度歯肉を被せるため、結合期間中でも粘膜への負担がかかりません。
デメリットとしては、工程が増えることにより治療期間や費用が余分にかかってしまうことが挙げられます。
治療期間
年齢・口腔状態により個人差がありますが4ヵ月から1年くらいの期間が要ります。